前回、ステート間の遷移条件の一例としてアニメーションの経過時間で遷移させる方法を紹介しました。
今回は各遷移ノードの詳細パネルから設定することで遷移の遷移時間を調整したり、ブレンド処理を制御する方法を紹介していきます。
遷移ノードの優先度
1つのステートから複数の遷移先がある場合、遷移ノードに優先度を付けられます。
遷移ノードの詳細パネルから Priority Order を設定します。
値が小さい方が優先されて先に条件判定されます。
遷移条件の共有
遷移ノードの詳細パネルから Promote To Shared ボタンで遷移条件を他の遷移ノードと共有することができます。
ボタンを押すとウィンドウが表示されるので名前を付けます。
他の遷移ノードでも同じ名前の遷移条件を選ぶだけで共有できます。
同じ遷移条件は自動で同じ色が付けられます。
※ 同じステートマシンの中でのみ共有可能です。
ブレンド処理の制御
Blend Logic を変更することで、ブレンド処理を制御することができます。
・Standard Blend
一番簡易的で手軽なブレンド制御タイプです。
Blend Settings から遷移時間や補間方法を設定できます。
また、こちらも Transition Crossfade Sharing から設定値を共有できます。
・Inertialization
慣性を使ったブレンド制御タイプです。
使うには Inertialization ノードを挟む必要があります。
詳しい補間アルゴリズムは GDC 2018 の Gears of War の講演で解説されています。(詳しくは分かっていないので丸投げ)